GoogleがAppleに対し、お金を払っているのを皆さんはご存知でしょうか。
それも年間で3兆円弱。かなりの額ですね。
iPhone (Safari) のデフォルト検索エンジンにしてもらうために支払われているそうです。
今回はこちらの記事を参考に、両社の関係やアプローチ、それに伴う動きについて触れていきます。
https://www.gizmodo.jp/2023/10/google-pays-apple-18-billion-for-search-engine-default.html
なぜ大金が動くのか
年間180億ドルから200億ドル(約2兆6000億円〜2兆9000億円)。
資産運用会社調べでは、この額はAppleの年間営業利益のおおよそ15%に相当するとのことです。
Appleの収益の15%はGoogleからの支払いということになります。
Googleに対する反トラスト訴訟 (独占禁止法的な観点での訴訟) の中で、主任訴訟担当官が、Googleの支払い額を100億ドル以上と推定しているそうですが、新しい推定では180億ドルから200億ドル(約2兆6000億円〜2兆9000億円)の規模になるだろうと言われています。
Google社内でも2007年に
「私たちが市場を独占するブラウザであることは、ユーザーエクスペリエンスとしてよいものではないし、印象もよいとは言えない。」
という声が上がったとの話もあり、また裁判所がGoogleに対し (Appleとの) 契約解除を命令する可能性についても浮上しているとのことです。
デバイスを持つAppleへのアプローチ
Googleは本音ベースでは、iPhoneユーザーにはSafariに依存してほしくないものと思われます。
実際に以下の記事は、iPhoneユーザーのSafariブラウザー以外からの検索量を増やすことを目標とした記事です。
https://www.theinformation.com/articles/google-struggles-to-lessen-reliance-on-apple-safari
Googleのブラウザである「Google Chrome」の普及に力を入れ、デバイスプラットフォームを持つAppleに対してアプリケーションレイヤーからアプローチを行なっています。
ところで、Appleといえば今年「Apple Intelligence」を発表しましたね。
その発表の目玉として、iOS18からAppleデバイスに、OpenAIのLLMモデル「ChatGPT」が組み込まれるという情報が出てきました。
OpenAIはセキュリティ面を強化することで、アプリケーションレイヤーよりもっと深く、OS深部までアプローチを試みる可能性がありますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
弊社HAVASもAIエージェント開発に力を入れていますが、今回のような話題も参考にしながら柔軟に渡り歩いていきたいと思っております。
大規模言語モデル (LLM) をはじめとした各種ツール間のエージェントも模索しつつ、データベース (ベクトルDBなど) をはじめとした深いレイヤーの洞察および開発も視野に入れつつ、引き続き尽力していきたいところです。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。